2024.01.07
雨の道
色々あって耐震性能について連投しましたが、まだまだ耐震については話足りない。。ですが、一旦別の話題に。
2023年最後の日、大晦日。珍しく雨でしたよね。都心では大晦日の雨予報は20年ぶりらしく。
さて、住宅の計画をする上で、「雨の時どうなるか」というのはなかなか考えません。
「雨の日にも窓をあけたまま外を眺めたい」
なんてことを言ってくるオーナーさんはなかなかいません。
たいていは、
「雨の日にも洗濯物を干せるようにしたい」
といったところでしょう。
でも今日はそんな話ではなく、単純に「雨樋」のお話。
なんだ雨樋か、とお思いでしょう。ですが、されど雨樋。
雨樋が登場する最古の文献として残っているのが、平安時代後期の歴史物語「大鏡(おおかがみ)」。その中の「花山院家造り」の一節に「あわいに“ひ”をかけて涼し」という記述があり、この“ひ”という言葉が「樋」を指しているそうで。
当時は雨水を屋根から水槽に集めて、生活用水として利用するための道具だったそうです。昔の人は自然エネルギーを活用するのがうまい。
今では建物に降った雨を集めて地面の排水口へ流す排水設備を雨樋と指しますね。
うちではタニタハウジングウェアさんのガルバリウム製の雨樋を採用しています。なぜなら、かっこいいから。おいおい、最古の文献やらの話はどこへいった、といわれても、かっこいい。
おまけに塩ビ製の雨樋だと最初はいいけど早々に塗膜もやられてしまいます。
これはお恥ずかしながら我が家の雨樋。北西面の雨樋ですが、わかりますかね。
すぐ隣の水切り板金もこの雨樋も、色は「ブラック」なんですが、ガルバリウム製の水切りに比べて、築8年でこうなってます。劣化が早い。。
ところがどっこいガルバリウム製の雨樋はこう。
これはうちの物件「かすみがうらの家」ですね。屋根、外壁、樋共にガルバリウム製。
雨樋のせいで外観が損なわれることもしばしばです。ほんとに馬鹿にできません。
うんうん、馴染んでます。塩ビがダメ、なんじゃなくて、ガルバがいい。
紫外線で劣化することも少ない。ただ、傷には注意ですね。錆の温床になってしまいます。
これは鹿島灘海浜公園の休憩棟の雨樋。ガルバでした。タニタさんのやつですかね?
築年数は調べましたがちょっと不明だったんですが、まあまあ経っていると思いますが「劣化した」感はありませんでした。海が近いのでガルバ大丈夫なのか?という感じではありましたが。
ステンレスかとも思いましたが、軒樋がどうみてもスタンダード半丸でした。
うちで採用している雨樋はタニタハウジングウェアさん製。「雨のみち」をデザインしている会社さん。
社長の谷田さんはとても気さくな方でユーモアもある、そんなコトも採用したい理由。
「その商品のうしろに人が見える」そんな建材を使いたいですね。