カーテンかスクリーンか | 有限会社 海老原建築

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Column

2024.01.27

カーテンかスクリーンか

家の窓に、カーテンも何もまったくつけていない、というお宅はだいぶ少ないと思います。

やりようによっては出来なくもないですが、カーテン以上に費用がかかることもしばしばです。(外構でなんとかする、ハイサイドサッシしかつけない、などなど。。)

一般的にカーテンをつけるとこんな感じ。

なんですが、これはレースカーテンのみ。よーく見ると、これはマンションですね。レースカーテンしかついてないので、おそらく1,2階とかではなくて、もう少し高層階なのかもしれません。

戸建ての1階リビングとかだと、おそらくこうです。

遮光カーテンとレースカーテンのダブル使い。

あくまでも個人的な好き嫌いもあるのですが、カーテンだと「いつもそこにいる」という印象が強い。

なので、遮光とレースで二つも付くと、床面がごわごわするし、カーテンを開けたときも、両サイドにカーテンくんが「いるよ。」となりやすいですね。

例えば、戸建てでも、周囲に住宅がなかったりして広大な土地とかならレースカーテンでも問題ないかもしれません。

うちの「小岩戸の家」です。リビングの掃き出しだけレースカーテン単発。



廊下にもレースカーテンのみの開口部。光が揺蕩って悪くない。

でもこのお宅は、周囲がこう。

広い。そして周囲とは段差になっていたり、開口部の先は林で少し崖気味。

家の周囲に安易に人は来ません。なので、夜見えてしまうレースカーテンだけでもなんとかなります。それでも、少しでも開口部がすっきりするように、リビングのカーテンはカーテンボックスを付けてレールが見えないようにとかもしてはいますが。。


でも、一般的にはこういう物件ばかりではありませんよね。だいたいは、主要な開口部は夜には閉じたいはず。それでも日中は開け放って開口部を豊かにして抜けを取りたい。。(前回コラムでも言及しましたが。)


ということで、個人的なオススメは、ロールスクリーン、プリーツスクリーン、ハニカムスクリーンなどのスクリーン系です。

これはプリーツスクリーンの一例。


上下可動のため、開けると上に上がるので割と邪魔になりません。
プリーツスクリーンやハニカムスクリーンの場合、ツインタイプといって、遮光とレースがセットになっているタイプもあります。

次の写真は、「小川の家」のダイニングの開口部。


と、こんな感じで、「昼には何もないが、夜には隠れる。」なんてことも可能です。
(これをやるにはそれなりの労力が必要です。。設計から施工まで割と面倒。)

こんな感じで、窓と上枠の間に隙間を作って、スクリーンを上に隠せるようにしているわけです。


存在感を消せるスクリーン。開口部を豊かにする一つの手法ですね。