2024.03.05
鹿児島建築視察ツアー(2)
引き続き、鹿児島1日目。まだ1日目。
ベガハウスさんの2件目です。
-showhome -to- 堵-
現在公開中のベガハウスさんのショーホーム 「showhome -to-」。
残念ながら撮影NG。
延床面積27.8坪の、4人家族のための平屋。
ソファとダイニングテーブルは、ベガハウスさんのオリジナル。この物件では家具をプロジェクトを組んで製作したとのこと。ソファにはサイドテーブルが稼働式で組み込まれていて楽しかった。。(這いつくばって機構を確認しました。)
ウールカーペットを敷き込んだピットラウンジや、小さな居心地のいい和室。
玄関と一体になっているビルトインガレージなどなど。。
象徴的なのは、道路際に設えられた塀。塀の上部には、建物の屋根と同じ勾配でラインを揃えた屋根のようなものがあり、塀まで家が続いているような外観。
ここから「堵」という名称になっているみたいですね。
やっぱり30坪もなくても全然十分。街角に建っていましたが、塀のおかげで視線を気にせず快適に豊かに暮らせそうなお宅でした。
-ベガハウス社屋-
ベガハウスさんは、トクエイという大工集団の会社、また「非日常担当」のIFOOと関連会社も存在します。大工集団を会社で確保しているのがすごい。大工という職種をしっかり育成も考えてやっている。。
杉板外壁が良い感じに色が抜けてきています。。赤茶系の屋根板金が個人的にはすごく気になりました。。いいなあ。。
エントランス外にはピザ窯が。。最近こういうやつ良く見かけます。
社屋は、「木造校舎」のような佇まい。写真NGでしたが、スタッフルームは、アアルト自邸のアトリエをイメージしているそうで。それでいて木造校舎の教室のようでもありました。
詳しくは、建築知識ビルダーズNo30を見てみましょう。
こちらは、同じ敷地内の、CNCルーター工房。
なんと屋根が草屋根。登れます。建物の材料は、知り合いの山から切り出した木で作ったと言っていた気がする。
shopbotというルーターを置いてあって、いろんなことに活用しています。
現場だと、曲線天井の下地用の合板の加工なんかしたり、はたまた専門学校やオーナーさんとのワークショップなどの材料作りなどなど、楽しそう。
「MOSHIMO BASE」という名称で、地域住民や鹿児島の学生が気軽に利用できる工房としても稼働。
こちらがそのshopbot。
そしてこちらがゲストハウス。
焼杉の仕様を試してみたとのこと。バーナー焼きでどうなるか実験した模様。
表面バーナーだと安価だけど耐久性は劣る。
これは塀の焼杉材。三角焼きかな?炭化層が厚くて材自体の耐久性が高い。
実践して確認してみる。のがとってもいい。
竹林を望む内部空間でした。
硝子もちゃんと複層ガラスの際のスペーサー部分を枠に埋め込んで納めてる。きれい。
見学のあとスタッフルームで、大迫社長からベガハウスの理念など色々お話を聞くことができました。
詳しくは書きませんが、とても刺激になった。。
すでにベガハウスさんの徹底ぶりにかなりやられていましたが、大迫社長のお話を聞いてさらにやられる。。
「垂水の家」のお話は工務店・設計者として衝撃が走ったものです。
そんなベガハウスさんを堪能した1日目。最後は大勢での懇親会。
人が多くてすごかった。
今回、建築家の伊礼さんが進めている「i-works project」との合同企画で、住宅デザイン学校側とベガハウスさんと一同に会してワイワイでした。
そのあとは二次会と、初日でやられていながらも長い夜でした。
<続く>