2024.03.09
鹿児島建築視察ツアー(4)
2日目。シンケンさんの2物件目。
小高いところに建つ、なんともいい感じのお宅。
アプローチには植栽が施されていて、登っていくのも楽しい。
ここはシンケンの大工さんのお宅。
最初の写真通り、いいところに建っているのですが、なんとお施主さん、大工さんが自分で雑木林を買って開墾したとのこと。。自分で開墾。。。圧倒されました。。
シンケンさんの暮らし作りは土地の選定にかなりの拘りを感じます。
いいロケーションの建てる。探すのではなく、見つける。という感じ。。
緑を抜けて玄関へ。
いいアプローチですね。
LDKから続くデッキからは山々が見える。
やっぱり木製サッシは魅力的。
庭は、アウトドアスペースと小屋に囲まれた三角形の中庭のような空間。
奥に見えるのが小屋。
「寒くて夏は使いません(笑)」とおっしゃっていましたが、それだけ空気集熱ソーラーのそよ風が効いているらしい。
屋根に載っているのが「そよ風」。ガラス面で熱を集めて床下に送り込む。夏は逆転させて熱を排熱。
熱源が太陽熱なのでとってもエコ。
小屋から中庭を望む。
こちらは玄関。内装はモイスが基本ですが、角をR仕上げていたり、細かいところがいいです。
こちらはタタミ間。陰影がいいですね。
シンケンさんの得意技なのでしょう。低い2階と北向きトップライト。ベッドヘッド側だとけっこう落ち着きます。よい。
この物件、以外と坪数はでっかいんですが、大きな家だなあという感じがまったくしませんでした。
「階高を抑えている」のがすごく効いていたと思います。建物が低いので、変ないやらしさがない。
広いのにコンパクトに見える、不思議な感じがしました。狭く感じたとかそういうことではありません。広くて豊かなのに、景色に馴染んでいるという印象。
そして驚いたのが、建て主の大工さんが、設計のコンセプトや何からすべてしっかり説明してくれたところ。細かい納まりなんかも説明もして頂いて、シンケンさんの理念がしっかりと浸透していることがうかがえました。
<続く>