2024.01.23
熱計測
住宅という建築物は、実際に人が住む、のでやはり温熱環境はおろそかにはできません。
わかりやすい判断基準としては、「断熱等性能等級」や「外皮平均熱貫流率(Ua値)」などで確認することができますが、実際の室温の状態や湿度は、同じUa値などでも変わってきます。
なので、実際に計測できる器具を使って計ってみるとなかなかわかりやすくておもしろい。
まずは、室温・湿度の計測器具。
この子、湿度が賢い。相対湿度に加えて、絶対湿度の表記も出してくれます。写真撮ったのは自宅の仕事場。9.4[g/m3]です。空気1m3当たり9.4gの水蒸気が存在している状態。
温度や湿度が快適な数値に納まっていても、この絶対湿度がけっこう影響してきます。9.4だとそんなに悪くはない数値ですね。7[g/m3]を下回ると乾燥(警戒)となります。個人差はあると思いますが、だいたい10[g/m3]あたりが快適な数値でしょうか。
夏場でもここを意識すると不快に感じにくいし、逆に冬場はここを意識すると結露対策にはよい。という感じですね。
このこは、シンプルに温度と湿度を計測してくれるこ。でも、みはりん坊にはないのは、wifiでハブ経由して遠隔でも確認ができる。。実際、我が家と、高崎の家-niに設置させてもらって温熱状態の確認ができるようにしています。
こんな感じで、私のスマホで確認可能になってます。
ただ、室内用なので、外部は雨が掛からないところに自己責任で設置してます。
スイッチボットは他にも便器機器があるので、見てみると面白いです。
続いて、温度の計測器具。
レーザーポイント機能付きの放射温度計。
レーザーを当てたところの温度が計れます。ピンポイントでささっと温度が計測できる。
日射があたっているフロア材の蓄熱状態や、エアコンの吹き出し温度なんかの確認もしやすいです。
無垢フロアの状態を確認したり、
窓ガラスの温度を測ったりもとっても楽。
スマホに装着して使用するタイプのサーモカメラ。
全体的な確認をしたり、床下エアコンの稼働確認などに便利。はじめて床下エアコンや小屋裏エアコンを採用したときに導入しました。
小屋裏エアコンの稼働の確認中。天井の吹き出し口が青くなってますね。冷気が落ちてきてます。
こっちは床下エアコンの稼働の確認状況。床のガラリが赤くなってます。暖気きてますよ。
壁にものを立てかけると、暖気が上がっている状況もわかります。壁際が黄色くかわってきてます。暖気あがってますね。
という風に、実際にどう温度が作用しているか、という確認もしてみるとわかりやすいし。
「意外と温風まわるな、、」とか、「日照あたると広葉樹はかなりあったまるぞ、、」とかわかるわけです。
皆さんもご自宅でやってみると面白いかもです。